リーンとシックスシグマ

リーンは、トヨタ生産システムの「Kaizen」をもとにして生まれました。「Kaizen」では生産のリードタイム*を短縮する為に生産工程でのムダを見つけ出し徹底的にムダをなくす事に取り組んできました。ムダとりのノウハウをツールとして誰でも使えるようにまとめたのがリーンです。

シックスシグマは、1985年にモトローラで生まれ、1996年にジェネラル・エレクトリック(GE) のCEO であるジャックウェルチ氏がマネージメントツールとしてその手法を使って成果を出しました。

シックスシグマは製品やサービスの品質を向上させ、いい状態を維持する為には大変有効な手法です。ただし一方では、生産や、サービスのリードタイムを短縮するのには即効性がなく、今すぐにリードタイムを短縮して生産性を上げたり、仕掛かり在庫を減らしたりと言う事は不得意でした。

リーンは部分部分での改善活動では威力を発揮しますが、全社的な活動として展開するのには現場の理解と経験が必要であり、ムダとりの文化が根付くのにはそれなりの時間がかかってしまいます。

そこで、リーンとシックスシグマを組み合わせ両者の良いとこ取りをしたのがリーン・シックスシグマです。リーンの手っ取り早い改善とシックスシグマの根本的な改善フレームワークの両方を巧く使って効果的に改善を行う手法がリーン・シックスシグマです。

*リードタイム:生産、流通、開発などの行程に取りかかってから完了するまでの所要時間。


リーン・シックスシグマとは

見えていないムダをも見つけ出し、迅速にムダとりを実施します。そしてより良い製品やサービスを顧客に提供できる業務体質になる為に有効な手法です。


リーン・シックスシグマを導入すると・・



リーン・シックスシグマの背景

リーンとシックスシグマはそれぞれ別の道を歩んできました。リーンはトヨタ生産システムの「カイゼン」(改善)を起源にもつムダとりの手法です。一方シックスシグマは、モトローラで品質管理ツールとして誕生し、ジェネラル・エレクトリック社のジャックウェルチCEOによってマネージメントツールとして発展しました。それぞれの長所を取り入れて2000年代前半にリーン・シックスシグマが誕生しました。リーンによるムダとりの即効性と根本的にバラツキを削減し製品やサービスの品質向上を果たす確実性を兼ね備えたのがリーン・シックスシグマです。